Netflixやディズニープラスがぐるぐる重くて進まない時の解決方法
Netflixやamazonプライムビデオ、Disney+(ディズニープラス)等をTVで見ようと思ったら画面にくるくる回るビジーカーソルが出てきて全然先に進まずイライラしている方はいませんか?
特にディズニープラスはこの状態が多いみたいで「こんなに遅いなら解約してやるわ!」と思ってる方も少なくないようです。
それもそのはず、Disney+の推奨環境は25Mbps以上の高速回線ですので、週末夜の集合住宅などで2~3Mbpsまで速度落ちしてしまう家ではカクカクしてしまうのです。
かく言う私もその一人でアプリ解約しようと思っていましたが、義理母の家では快適に観られている事に疑問を感じ、自宅のDisney+がなぜ重いのか原因を探ってみることにしました。
そして数々の実験と検証を行った結果、今では何の遅延もなく快適に観ることができるようになりましたのでその解決方法を皆様に伝授いたします。
以下の手順は全て実施する必要はないかもしれません。手順1だけで解決する人もいれば手順2までで解決する人もいます。
早く解決できるように簡単にできる事から順番に記述しました。
最後の5番までやると字幕が遅れて表示されることは皆無です。あのサクサク表示された時の感動は今でも忘れません(笑)。
Wi-Fiの位置とテレビの配置を確認しよう
先ずはじめにWi-Fiルーターはどこに設置されていますか?テレビと同じ部屋にありますか?
同じ部屋にない場合は障壁などの影響で通信速度が低下している可能性があります。
例えば木製の扉1枚隔てているだけでも通信速度はかなり落ちますのでドアを開けておくだけでも通信速度は上がります。
また、Wi-Fiの電波はルーターを中心に球体状に電波を飛ばしますので、ルーターを下の方に置いてある方などは部屋の上部に移動するだけでソファーや机といった遮蔽物を避けられるため通信速度が向上することがあります。
その他、ルーターは電子レンジや電話の子機とも干渉しやすいのでそれらの近くにあるときは離れた場所に移動させてください。
どうしても別の部屋で観るしかない方は右下のリンク先をご覧ください。
2.4GHzから5GHzにつなぎ直そう
これ知ってる人が少ないので実は裏技的な扱いかもしれませんが、全てのFire TV Stickは5GHz対応にも関わらず、なぜか2.4GHzに接続されてる方がいます。
また、ルーターが古くてFire TV Stickが5GHz帯を拾えなくなってる方もいます。
この場合は設定を変更して5GHzの方に接続すると読み込み速度が格段に上がります。
どれくらい速くなるかと言いますと約127倍です。(詳しくは「Wi-Fiとは?」のページをご覧ください)
設定変更の手順
- 現在の接続先を確認します
Fire TV Stick を使って設定画面を開き、Wi-Fiの接続先がどこになっているか確認します。この時、接続先の候補に5GHz帯が表示されていればそちらを選択するだけで終了です。簡単ですね。
- ルーターの設定を変更する
Wi-Fiの接続先候補に5GHz帯が表示されていない場合はルーター側の設定を変更する必要があります。ルーターによって設定画面の出し方が違うのですが、同じWi-Fiに接続されたパソコンやスマホで設定画面を開いて直接入力して変更します。(画像はNTT東日本の場合)
・バッファローの場合はこちらを参照
・NTT東日本の方はこちらにルーター機種名を入れて「WEB設定」を参照
・NTT西日本の方はこちら
- 5GHz帯の設定を確認する
日本国内のamazon製品は5GHz帯を使う場合W52という規格にのみ対応しています。
ルーターの設定画面を開くと5GHz帯のチャンネルを選択できる項目がありますので、そちらをW52等に変更します。
ちなみにW52というのは5GHz帯Wi-Fiの規格名で、36、40、 44、 48の4チャネルの周波数帯だけを利用できるサーチチャンネル帯域のことを指しています。ですのでルーターの設定画面にW52という選択肢がなかった場合は4つのチャンネルの内の1つを選択します。 - 設定画面を閉じて再接続を試みる
ルーターの設定が終わったらFire TV Stickのリモコンを使って設定画面からWi-Fiの接続先に5GHzが増えているか確認してください。増えた場合はそこに接続すれば完了です。
それでも表示されない場合はチャンネルが間違っている可能性がありますのでいくつか試してみてください。
また、ルーターの中にはそもそも5GHz帯のチャンネルなどを変更できない物もあります(ホームルーター等)。
ルーターを買い換えよう
ルーターが古過ぎると5GHzに接続できない場合があります。
この場合はルーターを買い換えるだけで5GHzに接続することができるようになりますが、光回線契約の時に機器をレンタルしてる方は注意が必要です。
レンタルしてる場合
光回線を引き込んだ際にONUという機器をレンタルされた方もいらっしゃると思います。
このONUの上に無線LANカードが刺さっている場合はこれが無線LANです。
この場合は無線LANカードも一緒にレンタルされていると思われますので自身で変更はできません。
レンタル先(NTTとか)に連絡して5GHz対応の無線LANカードに変更して貰います。
もしくは無線LANカード無しのONUに変更してもらってから別途市販の無線LANルーターを増設する必要があります。
無線LANルーターを自分で増設している場合
ONUを単体で借りて、無線LANルーターを独自で増設してる方もいらしゃると思います。
この場合はルーターを買い換えるだけで電波強度を簡単に増強することができます。
機種を選ぶ際はWi-Fi6やWi-Fi6Eといった次世代通信に対応した機種を選ぶ事をお勧めしますが、電波の届く距離は短くなりますので使用する場所の広さをよく考慮してください。
Fire TV Stickを新しい物に交換しよう
パソコンやスマートフォンも同じですが、古い機種を使っていると同じアプリをインストールしていても動作が遅くなります。これは内部CPUの処理性能の違いによるものが大きいです。
Fire TV Stickも2014年11月に発売された初代から始まって最新版は2023年10月に発表されたFire TV Stick 4k Maxで2世代7機種目になります。
7機種ありますがCPUの大きな変更は3回で、初代は2コア 1.0GHz、最新版は4コア 2.0GHzですから相当な処理スピードの差があります。
また、全てのFire TV Stickは5GHz帯に対応してますが、2021年に発売されたFire TV Stick 4K Max以降はWi-Fi6にも対応しており、最新版はなんと6GHz帯を使用できるWi-Fi6Eに対応してます。
集合住宅などは電波の取り合いなどになりがちですが6GHz帯を使ってる方はほとんどいないのでしばらくは独占状態でしょう。
大元のネット回線を太くしよう
一戸建てなどは電柱から直接電話回線を引き込みますので1Gbpsでも独占して使用することができますが、集合住宅は使用回線数で電波を分け合いますので週末の夜などは微弱な電波になってしまいます。
「うちはマンションだからこれ以上回線を太くできないのよ」と思ってるかも知れませんが、実は通信速度に制限をかけているだけなので、契約を変更してちょっと自宅内の設備を変更してもらうだけで回線を太くすることができます。
現在マンションの各戸主流は1Gbpsですが、これを10Gbpsなどに変更してしまえば単純計算で10倍です。
実は料金に関してはなぜか10Gbpsの方が安かったりしますので、少々面倒ですが変更してしまった方がお得です。
実際変更してみると判りますがストレスゼロの速さでびっくりします。
それがこの結果・・・爆速
まとめ
ということでディズニープラスのくるくる現象から始まり遂にはネット回線を10Mbpsに変更してしまうことまでやってしまいましたが、おそらく殆どの方々はそこまでしなくても接続先を5GHzに変更するだけで改善したのではないでしょうか?
私の場合は結局Stickが古過ぎたのが最大原因だったみたいで、そう言えば義理母の家のは新しいStickだしな・・・ということで謎が解けたわけです。
字幕が映像と同時に出てくるのがこんなに嬉しいものかと涙を流して感動したのを思い出します。
皆様の問題が解決できていれば幸いです。