SEO対策の効果があまり感じられなくなってきた

検索エンジンができたての頃はヤフーしかなくて、全てサーファーというスタッフ達の目視によるチェックで手動で順位が決められ、検索結果に広告も無かったので、1ページ目の1番上に掲載されるととんでもないアクセス数が獲得できました。

2002年頃にGoogleが名乗りをあげ、ヤフーが検索エンジンとして衰退を始めるとロボット検索がメジャーになり、その頃アメリカで誕生したGoTo.comからオーバチュアというサービスが生まれ、検索結果の上位に広告を掲載するビジネスモデルが誕生しました。

当初は検索結果の上位2件だけが広告でしたので、3番目は純粋な検索結果の1位になったサイトが表示されていました。

多くはウィキペディアでしたが、SEOで頑張った個人のサイトが表示されることも少なくはありませんでしたので、まだ可能性があり希望に満ちた検索結果でした。

広告費を捻出できる企業がより優位な時代に

検索結果が広告だらけになったのは2016年頃からだったと思います。

今まで検索結果の上位2本だった有料広告が試験的に3本になり、4本になり、純粋な検索結果はそれ以降の5番目から表示されるようになりました。

パソコンで見ても1ページ目の下の方、モバイルにいたってはかなりスクロールしないとまず見ることはありません。

と同時にスマートフォンで閲覧する人が7割を越え、検索した人達はまず広告から見始めるのが当たり前の世の中になりました。

こうなるとSEO効果などはほとんど期待できません。例えSEOで1位になっても、その恩恵はほとんど無いに等しいのです。

かつて1位になればそのジャンルの約60%のシェアを獲得することができたと言われています。過去のアクセス解析を見る限り、実際その程度あったと思います。

それが広告優位になった現在、その恩恵は10%以下まで落ち込んでいます。おそらく平均すると5%前後だと思います。それだけSEO対策が無意味になりつつあります。

つまり、検索エンジンを制するには広告費ありきなので、広告費の無いサイトは集客がほとんど望めないということになります。

有料広告メインで悪徳SEO対策が潰れた

ですが、悪いことばかりでもなく、有料広告がメインになり、悪徳SEO対策会社が軒並み潰れたのは一番のメリットだと思います。

当時のSEO対策はザルだったので、被リンクさえ多ければ上位に掲載されたり、クリック数が多ければ上位に掲載されるなどありましたが、現在ではそれらほとんどが無意味な状態です。

なぜなら莫大なお金を払ってSEO対策して最上位になっても、検索結果の5位以下にしか表示されないからです。

それであればSEO対策屋にお金を払うのを止めて、その分をPPC広告に使った方が断然良い!という方向にビジネスが流れました。

もうこの件に関してはGoogleの思考勝利としか言いようがありません。賢いですねほんとうに。

その後、かつてはYSTという独自のエンジンを開発していたヤフーも自社開発を断念し、Googleのエンジンを借りてカスタマイズする方法に切り替え、現在はヤフーも広告優先で検索結果が構成されています。

これらのことから2020年8月においてSEO対策をいくら施しても集客効果はほとんど期待できません。

弊社は様々なジャンルで純粋な検索結果で1位を獲得していますが、恩恵として実感できるのは、もの凄く信用は付くということだけでしょう。

やはり広告だけしか出てないサイトと、検索結果にも表示されているサイトは信用度が異なります。広告費さえ払えば誰でも上位に掲載される現在、詐欺まがいのサイトも多くなり、ユーザーはサイトの信頼度を求めて純粋な検索結果も併せて見るような傾向が出てきました。

SEO対策は必要だとは思いますが、お金をかける必要はありません。偽りなく、正直にコンテンツを作っていれば自然と評価が上がります。Googleの精度はとんでもなく優秀ですので、そのあたりは信用して良いと思います。