YouTuberの将来

インターネット

YouTubeの本場、アメリカでは人気YouTuberがスポンサーから物品や金銭を提供してもらって「嘘」の広告を配信することを止め始めているそうだ。たいして良くもない商品やサービスを宣伝して、閲覧者達に無駄な出費をさせることを避けたいとの誠意からの活動らしい・・・アメリカでのこうした宣伝料は桁違いで、有名YouTuberだと1回1億円とかなので、これを断るのは本当に勇気のいることなのだ。金の亡者アメリカ人にしては本当に珍しい・・・素晴らしい!

アメリカの文化は5~10年後には似たような感じで日本にも流れ込んでくる傾向があるので、日本のYouTuberも早ければ5年後には同じように拒絶し始めるかもしれない。

まあ、日本の場合は1回あたりのCM料が高くても100万とかそんなものなので、それほど大げさに拒絶するとは思えないのだが、それよりも懸念されるのは、日本の場合、集客力を失ってコストがかかりすぎたTV芸能人達がYouTubeに進出してきて、今活躍できてるYouTuber達が稼げなくなるのではないかと思う。

テレビで活躍してきた芸能人というのはそれなりに芸が豊富だし、何よりも容姿が良かったり、芸能人特有のオーラがある。そんなのがYouTubeに参入してくれば、一般人に毛が生えた程度のYouTuberは間違いなく窮地に追い込まれるだろう。

実際、嵐がYouTubeでチャンネル開設して、たった1日で120万登録というとんでもない記録を打ち立てている。出す動画が100万pv、200万pvを連発し、中にはあっという間に450万pvを越えてるものもある。もはやモンスター級である。

まぁ、嵐はジャニーズの中でも特に人気があるので勢いも凄いのかもしれないが、この成功事例を見て、他の芸能人達が黙っているわけがない。芸能プロダクションはTVで起用してもらってナンボなので「あい分かった」と二つ返事でネット進出を許可はできないだろうが、このあたりがクリアできた芸能人はどんどんYouTubeに進出してくるだろう。

ということで早ければ5年後には一般YouTuberは衰退の一途を辿ることだろう。と同時にそういったYouTuberを支援する関連サービスも衰退する。芸能プロダクションは既存ビジネスモデルの崩壊に伴い新たな収益方法を確立する必要も出てくる。エンターテイメント業界はテレビとネットが入り乱れて大混戦になることは間違いない。テレビを買ったら普通にネットが繋がるのが当たり前の時代はもう目の前まで来てる。ビジネスチャンスは豊富だ。