Kindle Paperwhite マンガモデルが売れない理由

Kindle Paperwhite

今から約10年前は、電子書籍なんて欧米のハイソサエティが一部使ってるだけでした。この時の電子書籍は主に小説などで、世界を旅するビジネスマン達がコンパクトにたくさん本が持ち運べる!と大人気になりました。

2012年頃にバックライト液晶が見やすいホワイトの「Kindle PaperWite」が登場します。このあたりから電子書籍もマンガに焦点を当て始め、2016年10月には初めて「マンガモデル」が発売されました。

筆者も「これはいい!」と思い1台購入しました。さっそくamazonで読みたかったマンガをダウンロードして読み始めましたが、マンガ好きゆえに不満がたくさん出てきてしまいます。メリットは感じるけどデメリットが致命的すぎて「これは普及しないかもな」と思いましたのでその理由を書いておきます。

画面が小さ過ぎてルビが読めない

マンガモデルの大きさは外回りが単行本と同じ大きさです。確かに単行本を1冊カバンに入れておけば・・・的なサイズなのですが、この大きさでマンガを読むと、液晶画面はさらに小さくなり、余白を挟んで原稿部分はもっと小さくなってしまいます。イメージで言うと、単行本を80%縮小したものを見てる感じです。

通常の吹き出しは読めますが、ルビを読もうと思うと目を細めるなどしないと読めないレベルです。最近のマンガはルビが多いので結構読みづらいのです。

ダウンロード版なのに紙版と同じ価格なのは納得できない

印刷されたマンガが紙代や印刷コストなどがかかって高額なことは理解できますが、オリジナルをコピーしただけの電子版が大差なく販売されていることに納得ができません。

例えばamazonで調べて見ると、NARUTO 53巻のコミック版(紙)は\484(税込)で、Kindle版は\460(税込)です。その差たったの24円!

これが半額だったらバンバン買うのに何でだろう?と思い、出版関係者の知人に話を聞いたら、電子書籍が安くなり過ぎると紙書籍が売れなくなるからだろ・・・という回答でした。なるほどね、出版社を守るための防衛策か・・・そんなの知らんわ!安くせい!電子書籍が普及する方が先じゃ!

スワイプの反応が遅い

画面を指でこすってページ送りをすることをKindleでは「スワイプ」と呼ぶのですが、この反応が遅くてイライラします。これはもうスマホで慣れてるせいでしかないのですが、この反応の遅さは液晶ならではなので、スマホみたい内部構造変えないと無理かも知れません。

片手で読みづらい

飛行機で読むときも、カフェで読むときも、ソファーで寝転がって読むときも両手でしっかり持って読んでることはあまりありません。大抵の場合、片手に持って読んでますが、スマホのように片手にすっぽり収まるサイズではないので、片手でスワイプしようとして何度も落とした事があります。背中にバンドをつけるとか、片手でも簡単にスワイプできるボタンをサイドに付けるとか、ジョグダイヤル付けるとか考慮して欲しいです。

暗い場所では読めない

Kindleにはバックライトがないので暗い場所では読めなくなります。飛行機の中などはダウンライトをつけないと読めません。また、液晶は暗いので日差しの強い日などの屋外も読みにくくなります。早くバックライト付けて欲しいです。

誰かにお勧めする機能が欲しい

電子版のマンガでお勧めしたいマンガがあったときに、「これ面白いからちょっと読んでみて」とKindle同士を隣り合わせにしてシュッとやったらコピーして渡せる機能が欲しいです。

何回もやると売れなくなるので、1回限りとか、24時間だけ見られるとか制限をかけられれば最高ですね。「Kindle貸してあげればいいじゃん?」と思うかもしれませんが、一度友人に貸したら面白がっていろんなマンガをダウンロードされてしまったので二度と貸せなくなりました。

とまぁこんな感じです。
マンガモデルは、原稿サイズが実寸で見られる大きさに大きくすることと、Kindle版の価格を半額にしてくれれば大流行すると思ってます。今後のamazonの活躍に期待してます。