メールで営業してくる人が増えた理由とは

最近増加中のメールタイトルはこんな感じ。

「お打ち合わせの日程について」「お見積もりについて」「ご面談」

どれも知らない人からのダイレクトメールでうんざりですよね。
こういうメールを発信してると、受信者の中にはせっせと迷惑メールフィルター送りにしてる人がいるので、その情報がセキュリティ会社に上がって、送信者のメールアドレスは知らない間にブラックリスト逝きになります。

ブラックリストに入ると受信する前にブロックされ、迷惑メールフォルダに入るようになるので、発信者は送るだけ時間とお金の無駄になります。

こういうスパムメールは昔からあるのですが、昔の利用者は金融関係とか詐欺師が大量に送りつけていたパターンなのですが、最近は本気でサービスを売り込もうとする人材派遣とかプログラムセールスなど普通の会社でも導入していたりするので恐ろしいですね。

コミュ力不足の営業マンが増えた

以前在籍していたIT会社でも似たような事例がありました。

営業力が弱くて対面交渉や電話商談ができない一人の営業マンが、「とりあえずメールを送信して興味がある人から返信があったら売り込もう!」みたいな提案をしました。

上司も同僚もコミュ力が低い人達だったので「それは良いアイデアだね」とか言っちゃって、早速大量のダイレクトメール送信を始めました。

結局、普通にアポとってコツコツ商談を進めていた営業マンが1位になったというのは言うまでもありません。しかも、送信元だった会社の代表メールアドレスは取引先のセキュリティでスパムとしてことごとくはじかれてしまうという大惨事。

この話を聞いてピーンと来た方も多いと思います。そうです、最近の若い人達は電話をしたりするのが苦手なのです。それから、知らない人とアポイントを取るのも苦手。なのでメールに逃げるのです。

そう考えると、これからのビジネスは対人コミュニティー能力が優れてる人の勝ち!みたいな感じになると簡単に予測できますね。

日々何気なく流れてくるメールにも世の中の深層心理が大量に含まれていることがありますので、経営者の方はたまに目を通して考察してみると良いですよ?