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無線LANの2.4GHzと5.0GHzの使い分けと接続方法

無線LANに繋ごうと思うと「Buffalo-G-xxxx」と「Buffalo-A-xxxx」という2種類の接続ポイントがあって、どちらに接続したら良いか迷ったことはありませんか?良く分からない方は「Aでいいや」みたいな感じで適当に接続していると思いますが、実はこの接続先を使い分けると「あれ?なんか急にネットが不安定になった!」という事が解消できます。

2.4GHz帯と5.0GHz帯について

無線LANの周波数には主に2.4GHz帯と5.0GHz帯というものがあります。

2.4GHz帯というのは当初からの企画で、初期の頃のインターネット通信や電話の子機などにも使用されています。障害物に強く、安定した電波の供給ができるのですが、電話の子機やマウスの無線通信、Bluetoothなどもこの周波数なのでこれらがたくさん繋がっている環境下では高速接続はあまり期待できません。

5.0GHz帯は障害物に弱いという特徴がありますが、細かい周辺機器の干渉を受けないので非常に高速で繋がります。

障害物に強く、ネット接続が高速♪という周波数が好ましいのですが2017年5月現在まだ開発できていません。パソコンやスマホ、3DSなどのゲーム機は全て基本である2.4GHz帯を使用できるように作られていますが、5.0GHz帯に対応している周辺機器はまだまだ少ないのです。

使用環境にもよりますが、理論値では2.4GHz帯よりも5.0GHz帯の方が2倍くらいの通信速度差があります。また、2.4GHz帯はBluetoothでも使用されており、利用者が圧倒的に多いのでネット利用者が多い場所では回線の奪い合いになって通信速度が劇的に低下してしまいます。これらの理由から考えると、5.0GHz帯を使えるなら使った方が、より快適な高速通信が可能になります。

5.0GHz帯を使うには?

以下の2つの条件が揃っていないと5.0GHz帯を使用することはできません。

  1. 無線LANルーターが5.0GHz対応であること
  2. 周辺機器が5.0GHz対応であること

今使っている環境に5.0GHz帯があるかどうかを確認するには、無線LANの接続先に「AやN」という接続先があるかどうかを確認します。例えばスマホでWi-Fi接続しようとすると同じ名称で2つくらいの接続先があると思います。ルーターと周辺機器のどちらも対応していればここに「xxxx-G-xxxx」と「xxxx-A-xxxx」というような2種類の接続ポイントが表示されます。この場合はAに接続すればすぐに5.0GHzを使用できます

なんでAが5.0GHzなの?

無線LANの規格には6つの周波数帯というのがありまして~早い話がその周波数帯の規格を示したアルファベットが表示されているので、これを知っているとどれが5.0GHzか判るということなんです。(画像引用:IO-DATAさん

通信規格と使用周波数帯

無線LANが5.0GHz対応していない場合
接続先は「BかG]しかないと思います。この場合は最新の無線LANルーターを購入するしかありません。電器屋さんなどで迷ったら、パッケージに「a/n/ac」対応と書いてあれば5.0GHz帯対応の無線LANです。2017年現在の最新はac規格ですのでac対応と書いてるのを選んでおけば間違いないでしょう。

周辺機器が5.0GHz対応していない場合
古いスマホなどは5.0GHzに対応していないものがあります。例えばiPhoneなどはiPhone5以降は5.0GHzでも接続できます。また、PS3、PS4、PS Vita、Nintendo Wii、Nintendo 3DSなども5.0GHz帯では接続できない仕様です。パソコンも無線LANポートが古いと対応してません。デスクトップPCならパーツの交換で簡単に対応させることができますが、ノートパソコンだとパーツ交換は素人には無理です。

場所によっては2.4Ghz帯を使用した方が高速

3LDKマンションで速度計測テストをしてみました。無線LANルーターはリビングに置いてあり、リビングでは2.4GHzでも5.0GHzでもどちらも高速で快適に使用できました。扉のない隣の部屋も同じくらい快適です。

廊下を歩いて離れた部屋には扉があり、家具なども置いてあります。この環境下では5.0GHzよりも2.4GHzの方が高速で繋がりました。通説通り、5.0GHz帯は障害物に弱いことが立証されています。

このように無線LAN環境はルーターからの距離や障害物の有無、利用者の多さなどによって左右しますので、利用するする環境によって使い分けた方が良いということが判ります。普段使用する場所がルーターに近い場所なら5.0GHzを常用して、離れている部屋なら2.4GHzを常用し、使用中に「あれなんか繋がりにくくなってきたな」と思ったらルーターの近くに移動する!これがベストです。

無線LANの通信速度

余談ですが、最強高速回線はやっぱ「有線接続」なのです

気づいた方もいるかと思いますが、無線LAN通信はどこでもネットに繋げて便利なのですが電波状況に左右されやすく不安定なのです。なんか昔っぽくてダサイ!という方もいますが玄人はあえてネットやマウスなどで有線を使用しています。プロのデザイナーやプログラマー、ネットゲームや動画視聴に重点を置いてる方などは有線で繋いだ方がはるかに快適に閲覧できますよ。

さぁ皆さん!今すぐ高速Wi-Fi生活に切り替えましょう!

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